六ケ所村に振興名目4億円 原発事故後に東電、東北電 

 東京電力と東北電力が東電福島第1原発事故後、青森県六ケ所村に漁業振興対策費として計4億円を支払っていたことが20日、分かった。

 六ケ所村によると、隣の東通村に両社が新増設を進めている東通原発による環境悪化への漁業補償交渉で、村側が2010年度から5年間、地元漁協への漁業振興対策費の助成を要請。東電が11年と12年で計2億6680万円、東北電が計1億3320万円をそれぞれ支払った。漁場や漁船、漁具の整備に使われているという。

 東電は、この支出を電気料金値上げの基礎となる「原価」には含まれていないとしているが、不透明な資金拠出として問題になりそうだ。


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