「世界青年の船」廃止へ 仕分け判定踏まえ  

 政府は、世界各国の青年が船旅を通じて交流する「世界青年の船」事業(2011年度事業費約4億3千万円)を12年度限りで打ち切る方針を固めた。政府関係者が16日、明らかにした。6月の「事業仕分け」で青年の船を含む国際交流事業が「廃止」と判定されたのを受けた措置。海外旅行が現在ほど一般的ではなかった1967年から内外の若者の交流を図ってきた試みは、半世紀近い歴史に幕を下ろすことになった。

 行政改革担当の岡田克也副総理が「国民への合理的な説明が必要」などとして、国際交流事業全体の予算(14億6千万円)を半減するよう指示し、青年の船存続は困難との判断に至った。


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