50年代の日本で活躍 米ハワイのピアニスト 

記念盤CD「デュエット」のジャケット

 米国・ハワイの音楽シーンで長く活躍し、“伝説のピアニスト”といわれるレネ・パウロの記念盤CD「デュエット」(リスペクトレコード)が出た。名前を聞いて、すぐにピンとくるようなら相当の音楽通だ。

 「東京の夏はハワイより暑いね。でも昔、居たから大丈夫だよ」とレネ。1950年代前半、米軍属として来日。赤坂や六本木のクラブなどで「ジャズピアニストの帝王」として人気を博した。「北海道から九州まで、いろいろな所に行けて面白かったよ」

 滞日は計1年半ほど。83歳のレネは「ピアノは今でも楽しんでいる。ピアノがあると自分らしくなれるんだ」と語る。「音楽は私の人生の全て。もし音楽がなかったら、人生は空っぽなものだったよ」とさわやかな笑顔を見せてくれた。


  • LINEで送る