ロカルノで奈良舞台の作品受賞 メキシコ人監督 

 【ロカルノ共同】スイス南部の保養地で開催されたロカルノ国際映画祭で11日、奈良県十津川村を舞台にしたメキシコ人監督ペドロ・ゴンサレス・ルビオ氏の「祈―Inori」に新鋭監督部門の最高賞が贈られた。

 「祈」は約120年前に十津川村を襲った明治の大水害の記憶をたどり、自然とともに生きる人々の姿を描いた。昨年にも紀伊半島豪雨で十津川村では10人以上の死者・行方不明者が出たが、撮影はその前に行われた。

 新鋭監督部門は国際コンクール部門とは別に審査される。今年の国際コンクール部門には三宅唱監督の「Playback」が出品されたが、賞は逃した。


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