御巣鷹で慰霊と安全の誓い 日航機墜落事故から27年 

「御巣鷹の尾根」にある「昇魂之碑」に手を合わせる女性=12日朝、群馬県上野村

 乗客乗員520人が亡くなった日航ジャンボ機墜落事故から27年となった12日、遺族らが墜落現場「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)に慰霊登山をした。夜には、麓の「慰霊の園」で追悼慰霊式があり、犠牲者の冥福を祈った。

 大阪府河内長野市の泉谷明造さん(78)は、長女淳子さん=当時(20)=を亡くし、70回目の登山。群馬県のアコーディオン愛好者らが墓標の前で淳子さんの好きだった「津軽海峡冬景色」を演奏した。

 遺族らは尾根にある「昇魂之碑」の前の「安全の鐘」を突いて犠牲者を追悼。日航の会長らも訪れ、手を合わせた。日航によると、74家族296人が慰霊登山した。


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