認知症は「2カ月で退院」 国、都道府県に通知へ 

厚生労働省の入る中央合同庁舎第5号館=東京都千代田区霞が関

 認知症患者の長期入院を解消するため「新たな入院患者のうち半数は2カ月以内に退院する」ことを目標に医療態勢を整備するよう、厚生労働省が都道府県に通知することが8日分かった。都道府県は通知に沿って2013年度からの医療計画を策定する。

 認知症患者は、地域の受け入れ態勢が不十分などの理由で、支援があれば自宅で生活できる人でも入院し長引く傾向がある。厚労省は住み慣れた地域で生活できるよう退院を促すとともに、自宅や施設で医療や介護を受けられる環境を整える方針。一方で退院促進策のみの先行を懸念する声もある。


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