皮膚を温めてしわ予防 慶応大、マウスで解明 

紫外線を当ててしわを作ったマウスの背中。42度のお湯に浸す(右)と37度のお湯に浸した場合より、しわは少なくなった(水島徹・慶応大教授提供)

 皮膚をお湯で温めると、細胞を保護するタンパク質が増え、紫外線によるしわを防げることをマウスの実験で発見したと慶応大薬学部の水島徹教授らのチームが7日、発表した。米皮膚科学誌に近く掲載される。

 チームは「人も紫外線を浴びる前に蒸しタオルなどで肌を温めると、しわを防ぐことができるかもしれない」とし、人での実験も計画している。

 チームは、マウスの背中をお湯に5分間つけた後、紫外線を計5分間、当てる実験を週3回、10週間続けた。42度のお湯では、細胞の中で作られるHSPというタンパク質が増え、シワはほとんどできなかった。


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