心筋梗塞後の突然死防ぐES細胞 信州大、動物で効果確認 

 ヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から作った心筋細胞をモルモットに移植すると、心筋梗塞の患者の突然死を引き起こす不整脈の予防効果が確認できたと信州大医学部(長野県松本市)の研究グループが6日発表した。同日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載された。

 信州大で記者会見したグループ代表の柴祐司助教によると、心筋梗塞の発症歴がある患者は、突発的に脈が極端に速くなって死に至ることが多い。柴助教は「突然死を減らすことにつながる結果だ。サルなどの動物でも実験し、人への応用を目指したい」と話した。


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