兵庫県新人職員が宮城訪問 研修で被災地の現状学ぶ 

高台から東日本大震災の津波による被災地を視察する兵庫県の新人職員=5日午前、宮城県名取市閖上地区

 今年4月に採用された兵庫県職員97人のうち93人が5日、阪神大震災の被災県として東日本大震災の被災地の現状を学ぼうと、新人研修の一環として宮城県を訪れた。

 職員らは4日夜にバスで神戸市を出発。5日朝に宮城県に到着後、二手に分かれて名取市と南三陸町に向かった。名取市では700人以上が犠牲になった閖上地区を見学。被災した閖上中学校で亡くなった生徒のために建てられた慰霊碑の前で黙とうし、校舎を見て回ったり、周辺で除草作業に汗を流したりした。

 名取市を訪れた松浦菜々美さん(23)は「想像以上の被害状況で、阪神大震災とは比較できない。津波の恐ろしさが分かった」と話した。


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