中皮腫発症過程で鉄過剰に 名古屋大が解明 

 アスベスト(石綿)によって中皮腫を発症する過程で、体内で鉄が過剰な状態になっていることを、名古屋大大学院医学系研究科の豊国伸哉教授(生体反応病理学)らの研究チームがラットを使った実験で発見、4日に英病理学会誌電子版に発表した。

 中皮腫の治療法は確立されておらず、早期発見でなければ治癒は難しいというが、豊国教授は「将来的には、鉄を何らかの方法で取り除くことで、予防法の開発が期待できる」と話している。


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