難病の5歳女児、富山大を退院 デンマークから治療で来日 

モヤモヤ病の手術に成功し、笑顔で退院するビクトリアちゃん(中央)。左は黒田敏医師=3日午前、富山市の富山大病院

 富山大病院(富山市)の黒田敏医師(脳神経外科)らが、脳の血管が細くなる難病「モヤモヤ病」を患ったデンマークの5歳女児の手術に成功した。3日に退院した女児は「帰ったら、幼稚園で友達と会いたい。大好きな乗馬や水泳をするのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 モヤモヤ病は脳の血管が細くなり血流が行き届かず、頭痛や手足の脱力発作を起こす。女児はビクトリアちゃんで、3歳のころに脳梗塞を2度発症し、右半身の脱力発作が現れた。ドイツでの手術後も発作が続いたため、約200回の手術経験がある黒田医師を頼って6月に来日した。


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