東電の吉田前所長が脳出血 「手術は成功」 

 東京電力は30日、福島第1原発事故の対応に当たった吉田昌郎前所長が26日に外出先で体調不良を訴えて緊急入院したと発表した。脳出血と診断され、緊急手術を受けた。意識はあり、命に別条はないという。

 東電は「手術は成功したと聞いている。産業医によれば、一般的に被ばくとの因果関係はない。ご家族は静かに治療に専念させたいとの意向だ」と説明した。

 吉田氏は2010年、第1原発所長に就任し、昨年3月の事故発生後は敷地内の免震重要棟にある緊急事態対策本部で収束作業を指揮した。昨年12月、健康診断で食道がんが見つかり所長を退任した。現在は執行役員、原子力・立地本部付。


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