IAEA調査団、女川原発訪問 被害の少なさ対策に生かす 

 国際原子力機関(IAEA)の調査団計20人が30日、東北電力女川原発(宮城県)を訪問した。東日本大震災で大きな揺れに襲われながら、被害が少なかった同原発の状況を把握し、各国の安全対策に生かすのが狙い。

 団長を務めるスジット・サマダー耐震安全センター長は、調査開始前に会見し「3基の原子炉建屋すべてに入って、地震や津波に襲われた際に安全システムがどう機能したかを調べる。女川原発で得られる情報は、多くの人の役に立つはずだ」と意義を強調した。

 31日は、防潮堤や、津波によって海水が流入した2号機の原子炉建屋内などを視察する予定。


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