飲酒運転容疑で市議逮捕 勝浦、身代わり依頼も 交通安全協会の副会長

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 勝浦署は13日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで勝浦市議会議員の自営業、高梨弘人容疑者(40)=勝浦市中島=を逮捕した。同署によると、高梨容疑者は飲酒運転中に単独物損事故を起こしたとみられるが、車を放置して現場を離れ、酒を飲んでいない知人に身代わりを依頼。当初、知人を「運転者」として現場に連れてきたという。

 市関係者によると、高梨容疑者は、交通安全活動や飲酒運転防止に取り組む同市交通安全協会の副会長も務めている。

 逮捕容疑は12日午後9時50分ごろ、同市台宿の千葉県道で、酒気帯び状態で軽乗用車を運転した疑い。

 同署によると、約10分後に通行人から「大破した車があるが、付近に人がいない」と110番通報があり、署員が駆け付けると、道路脇に大破した軽乗用車が乗り上げていた。その約30分後、市内の20代男性が助手席に高梨容疑者を乗せて別の車で現場に現れ、当初は男性が「自分が軽乗用車を運転していた」と署員に申告。呼気検査で男性からアルコールは不検出だった。

 しかし、軽乗用車が高梨容疑者の家族名義など不自然な点が多く、事情を聴くうちに男性は「身代わりだった」と一転。高梨容疑者も「身代わりを頼んだ」と認めた。男性は近所の知人という。

 基準値を超すアルコールが検出された高梨容疑者は「市議の立場上、飲酒運転の発覚を恐れた」との趣旨の供述をしている。「市内の飲食店でビールや日本酒を飲んでから車を運転せずに一度帰宅したが、仕事場に向かうために運転して事故を起こした」とも説明。同署は前後の経緯を含めてさらに詳しく調べる。

 複数の地元関係者によると、高梨容疑者はこの日、複数の市議や市職員が参加した新年会などで飲酒していたという。

 高梨容疑者は2015年4月の市議選で当選し、1期目。同市議会の岩瀬洋男議長は「議会として捜査の推移を見守り、対応していきたい」とコメントした。