調査委に当事者の親 生徒父「隠蔽目的か」 館山中2自殺

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田中豊副市長(右)に文書を提出する父親=22日、館山市役所

 館山市で2008年9月に当時中学2年の男子生徒が自殺した問題で、自殺といじめの関連を調べる第三者調査委員会の事務局を務める市の担当課長男性(54)の息子が、男子生徒が所属する野球部の部員だったことが22日、分かった。調査対象となる可能性もある元生徒の父親が委員会の中枢にいた形で、父親(62)は「隠蔽(いんぺい)したいがために委員会を作ったとしか思えない」と批判。市の考えを問う金丸謙一市長宛ての文書を同日提出し、口頭と文書での回答を求めた。

 野球部内では、男子生徒が遠征バスの中で「くさい」などと言われ、制汗スプレーをかけられた-といった情報が寄せられているという。

 委員会は、金丸市長が14年8月に父親から要望を受けて設置を決定。市は総務課内に「第三者委員会担当課長」を設置し、男性が就任した。

 市によると、男性は辞令を受けた後、当時の総務課長に息子が野球部員であったことを伝えていたが、「問題ないと解釈」(当時の総務課長)。そのまま業務に就いていた。委員会側には伝えていたという。父親が1週間前に知人から男性について聞き、21日に男性へ直接確認。

 息子が野球部員だったことを父親には話さなかった理由について、男性は22日、千葉日報の取材に「そこまで頭が及ばなかった」と説明した。

 父親は「委員会の公正性や中立性が損なわれている」と指摘したうえで、「『当時の保護者が取り仕切っているのならば、誰がどんな調査に応じたか筒抜けになるので協力できない』との声も聞いている」として、調査への影響など6項目の質問を22日、田中豊副市長へ手渡した。

 父親は「怒りもあるし、あきれてもいる。今まで通り続けるのであれば、市が重要なものがあったら隠すものだととらえざるを得ない。違った形での調査も考え直してもらいたい」と求める。

 田中副市長は「初めて聞いた事実もある。確認した上で早い段階で回答したい」とコメント。