シートベルト警報音を解除 ロゴ入り器具無断販売 全国初、商標法違反で立件 千葉県警

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林容疑者らが販売していた「シートベルト警報音キャンセラー」=木更津署(千葉県警提供)

 車のシートベルト未着用時の警報音が鳴らないようにする器具「シートベルト警報音キャンセラー」に、無断で自動車メーカーのロゴマークを付けてインターネット上で販売したなどとして、千葉県警サイバー犯罪対策課と交通捜査課、木更津署などは15日、商標法違反の疑いで、車用品販売会社「東昇国際」(神戸市)の中国籍で代表取締役、林瑞勇(41)=同市中央区、同社員の木下英雄(48)=同=両容疑者を逮捕した。県警によると、キャンセラーを使った商標法違反での立件は全国初。

 キャンセラーは、シートベルトの金具部分を模した器具。ベルトの差し込み口に取り付けることで、着用していると車両に誤認識させ、警報音を鳴らないようにする。

 逮捕容疑は共謀し7月25日、同社事務所で、商標使用権限がないのにトヨタ、スバル、BMW3社のロゴを付けた商品「シートベルト警報音キャンセラー」計19点を譲渡のために所持したほか、木下容疑者は昨年6月17日ごろから今年7月25日の間、トヨタ、スバル、ホンダ、三菱、ベンツ、BMW6社のロゴを使った同商品の出品情報をインターネット上で不特定多数に閲覧させて、商標権を侵害した疑い。県警は共犯事件のため、2人の認否を明らかにしていない。

 県警は先月下旬、この会社が販売したキャンセラーを運転席に取り付けて車を不正改造したとして、道路運送車両法違反(不正改造)容疑で県内の男女3人を立件し、うち2人を地検木更津支部に書類送検、もう1人の少年を家裁送致している。県警は不正改造を手助けしたとして、林容疑者ら2人も同法違反(ほう助)の疑いで、同社も商標法違反容疑で立件する方針。

 同課によると、林容疑者らは2013年ごろから販売を始めたとみられ、少なくとも14年4月~今年4月の間で44都道府県の約300人に約400セット(1セット2個)を販売、約62万円を売り上げていたとみられる。器具は1058~2970円で販売。林容疑者は逮捕前の聴取に「中国でも人気があり、日本でも売れると思った」などと話していたという。

 今年4月、県警のサイバーパトロールで発覚した。

 国土交通省によると、運転席にはシートベルトの警報装置の設置が義務付けられている。6月に道路運送車両の保安基準が改正され、20年9月以降販売の新型車は全ての座席、バスやトラックは運転席と助手席への設置が義務化される。