愛媛の27歳、転落死 侵入経路不明、NAAが対策 成田空港女性遺体

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女性の遺体が見つかった現場の上部にある展望デッキを見回る常駐の警備員。写真奥側のフェンスの上部と下部のすきまをふさぐ措置も取られた=13日、成田空港第2ターミナル

 成田空港第2旅客ターミナルビルの搭乗ゲート付近の屋根で11日に遺体で発見された女性について、成田国際空港署は13日までに、愛媛県内の日本人女性(27)で、高所からの転落死だったと明らかにした。同署は引き続き事故と自殺の両面で捜査を進めているが、依然として侵入経路は不明のまま。遺体発見現場は一般の人が立ち入ることができない制限エリアのため、セキュリティー上の課題も浮上。空港を管理運営する成田国際空港会社(NAA)は急きょ警備員を常駐させたほか、展望デッキのフェンスを改善するなど侵入者対応に追われた。

 同署によると、女性の死因は高所から転落したことによる外傷性ショックという。パスポートや航空券などを所持しておらず、一般の利用者だったとみられる。

 女性は皇族や海外の賓客が使う貴賓室に隣接する車寄せの屋根の上に倒れており、その場で死亡が確認されていた。発見現場から約11メートル上部にあるターミナルの4階には、一般の人が立ち入ることのできる展望デッキがあり、同署はデッキに張り巡らされた高さ約3・7メートルのフェンスを乗り越えて侵入した可能性もあるとみて調べている。

 NAAによると、これまで一般客がフェンスを乗り越えて制限エリアに侵入したケースはなく、関係者は「どうやって入ったのか」と首をかしげる。

 ただ今回の事案により、フェンスを乗り越えれば制限エリアに侵入できる可能性が浮上したため、NAAはセキュリティー対策として急きょ定期巡回だった警備員を常駐させている。さらに、フェンスの上部と下部にあった隙間をネットや金網でふさぐなどして再発防止を目指すという。