即効性の眠剤混入か 運転直前飲ませた疑い 波田野容疑者

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 印西市の老人ホームの睡眠導入剤混入事件で、殺人未遂などの疑いで逮捕された准看護師、波田野愛子容疑者(71)が、職場に同僚女性(69)を車で迎えに来た夫(71)が直後に運転すると知りながら、即効性のある導入剤を混ぜたお茶を飲ませた疑いがあることが14日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者らによると、使われた導入剤は体質や量にもよるが、早ければ数十分で効くという。千葉県警は、夫婦が千葉市内の自宅に着くまでに、意識障害などで運転に影響が出る可能性を認識した上で混入したとみて、裏付けを進める。

 導入剤の錠剤を砕いた粉末を事前に液体に溶かした上で、同僚らの飲み物に混入していたとみられることも判明。県警は、相手に気付かれにくいよう飲み物に混ざりやすくしたとみている。

 同僚女性は4月以降、めまいや眠気などの体調不良を10回以上訴え、施設側が夫に送迎を依頼。夫は5月15日、施設で波田野容疑者が勧めたお茶を飲んでいた。同日夕、夫の乗用車と建築業男性(56)の車が正面衝突。県警は3人を殺害しようとした疑いで波田野容疑者を逮捕した。

 波田野容疑者は、老人ホームの入居者が処方された導入剤を施設内で管理していた上、自身が処方された導入剤を事務室の自分の机に保管。自宅からも錠剤タイプの睡眠導入剤が押収された。

 30代の同僚女性が6月15日にスマートフォンで撮影した動画には、波田野容疑者が女性の飲み物のふたを開けて白い液体を混入し、飲み物を振る様子が写っていた。この飲み物からは導入剤の成分が検出されており、県警は、白い液体は錠剤を砕いた粉末を溶かして作ったとみている。

 県警は6月15日の混入について傷害容疑で波田野容疑者を逮捕している。