自宅前路上で殺害か 殺人と断定、特捜班設置 千葉県警 香取の男性遺体

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岡田さんが血を流して倒れていた現場周辺=9日午後9時40分ごろ、香取市富田

 香取市富田の路上で9日、男性が血を流して死亡していた事件で、千葉県警は10日、男性は倒れていた現場前に住む職業調査中、岡田幸志さん(71)で、胸に致命傷となる傷があることなどから殺人事件と断定。香取署に50人態勢の特別捜査班を設置し、犯人の行方を追っている。千葉大で岡田さんの遺体の司法解剖を行った結果、遺体には首と胸に傷があり、死因は心臓を傷つけられたことによる失血死と判明した。

 特捜班によると、岡田さんは9日午前10時半ごろから同日午後0時半ごろまでの間、自宅前の路上で胸などを形状不明の凶器で突き刺されるなどして殺害されたとみられる。胸の傷は心臓にまで達していた。自宅に争った形跡はなかった。

 岡田さんは白のTシャツと紺のズボン姿で、自宅前にうつぶせの状態で、塀に右腕が触れるように倒れていた。岡田さんの妻は6年ほど前から介護施設に入居しており、当時は自宅に1人暮らしだったという。刃物などの凶器は見つかっていない。9日午前10時半ごろには、近所で1人でいたとの目撃情報があるという。特捜班では犯人や凶器の特定を急ぐとともに、トラブルの有無などを慎重に調べる。

 岡田さんは9日午後0時半ごろ、自宅前の路上で、血を流して倒れているところを近くに住む80代男性が見つけ「男性が倒れている。意識がない」などと119番。地元消防の隊員が駆け付けた時には既に死亡していた。

 近くに住む70代の女性は「パトカーがたくさん来て、普段は静かなところなので驚いた。病気で誰かが倒れたのかと思っていた」と話した。

 近くに住む小堀スミさん(72)は「岡田さんは漁が好きで、よく利根川に網を出していた。山にタケノコを採りに行ったり、自然が好きな人だった。9日は特に大きな音などはなかった。トラブルに巻き込まれるような人ではない。小さな集落で今までなかったような事件が起きて怖い」と声を震わせた。

 近くの主婦(87)は「家までリンゴやタケノコを持ってきてくれたことがある優しい人。事件に巻き込まれているような感じはなかった。(殺人事件であれば)一刻も早く犯人を捕まえてほしい」と願った。

 現場はJR成田線水郷駅から東南東に約2キロ離れた利根川近くの集落で、水田に囲まれている。人通りは少なく、住民以外はあまり通らないという。