吉元被告、求刑6年 「共犯者の乱暴あおる」 千葉大生集団強姦で千葉地検

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 千葉市中央区の飲食店で昨年9月、20代女性に乱暴したなどとして千葉大医学部生の男3人らが逮捕された事件で、集団強姦(ごうかん)罪に問われた同学部5年、吉元将也被告(23)=同区=の論告求刑公判が20日、千葉地裁(楡井英夫裁判長)で開かれ、検察側は「欲望の赴くまま陵辱の限りを尽くした」などとして懲役6年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め結審した。判決は5月29日。

 一連の事件で千葉地裁は3月30日、同大医学部5年、増田峰登元被告(23)に準強姦罪で懲役3年、執行猶予5年、千葉大病院の元研修医、藤坂悠司元被告(30)=懲戒解雇=に準強制わいせつ罪で懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しているほか、4月17日、集団強姦罪に問われた同学部5年、山田兼輔被告(23)=控訴中=に対し懲役3年の実刑判決を下している。

 吉元被告は今年1月の初公判で「(女性と)同意があった」などと無罪を主張したが、2月の第2回公判では「同意はなかったと変更したい」と主張を撤回。集団強姦罪を否認し、単独の準強姦罪の成立を主張している。

 論告で検察側は、施錠された女子トイレ内で「吉元被告は山田被告とともに性的行為を楽しむ発言をしていた。お互いに意思を通じていたことは明らか。そもそも、酩酊(めいてい)状態にある被害者が複数の飲み会参加者がいる中、トイレで吉元被告との行為に同意するはずがない」と指摘。

 さらに「欲望の赴くまま何ら躊躇(ちゅうちょ)することなく乱暴するなど、吉元被告が犯行の発端。積極的主導的役割を果たしただけでなく、共犯者の乱暴行為をあおった」と非難した。

 弁護側は「共同の意思も行為も存在していない」と反論。吉元被告による乱暴後、山田被告とともに被害女性にわいせつな行為をしたことについては「すでに性欲は減退していた。キスをしたが、乱暴後にわいせつな行為をすることは常識的に考えられない」と主張。「吉元被告は千葉大医学部に現役合格した逸材。すでに社会的制裁を受けているほか、将来を約束された医師としての職業の可能性を奪われた」と訴えた。

 最終意見陳述で吉元被告は「私の衝動的行為により被害者に大変な精神的苦痛を与えてしまった。心より反省し申し訳ないことをしたと後悔している。今後、日本のため、社会のため、人のために何ができるかを考え、真面目に生きていくことを誓います」と述べた。