地形複雑、標高低くても危険

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 「鋸山での遭難は普通はない」。公益社団法人・日本山岳会の三木雄三千葉支部長(66)は千葉県内有数の観光地での事故に驚いた。標高約330メートルの鋸山をはじめ、標高が低い千葉の山での登山を「標高が低く見通しが利かないため、自分のいる場所がわからなくなることがある」として「日本アルプスより危険」と指摘する。「千葉の山は地形が複雑で、標識も少なく、観光気分で登ると危ない。また、山が泥と石でできており、雨の日などは滑って転落してしまうこともある」と警告。今回の事故については「鋸山はロープウエーの終点が頂上だと勘違いしやすいが、本当の頂上はその奥にあり、向かうのは危険。そこに行ったのかもしれない」と危惧する。

 富津市商工観光課の平野勉課長(53)は「コースによっては登山が困難なものがあるが、鋸山での遭難はほとんど聞いたことがない。昨年は体調不良者の救助が4回あったと聞いている」と話す。

 一方、日本救助犬協会は県警からの要請を受け、ラブラドルレトリバーやシェパードなど5匹を投入。14日午後3時半ごろから、周囲が暗くなるまで約2時間半にわたり、手分けして登山道を捜索したが、痕跡は得られなかったという。