「チバニアン」見学殺到 市原市 急きょ無料バス運行

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チバニアンが誕生する見通しとなったことを受け、多くの人が地層の見学に訪れている=17日午前、市原市田淵
田淵会館前を埋め尽くす車。週末の大混雑が懸念される

 地球の歴史のうち77万~12万6千年前が「チバニアン(千葉時代)」と名付けられる見通しとなったことを受け、国際学会が判断材料とした市原市田淵の地層には連日、見学者が千葉県内外から殺到している。案内などの対応に追われ、地域住民が「うれしい悲鳴」を上げる中、現地では駐車場不足の解消が課題に。市と市教委は1次審査通過後、初めて迎える土日の混雑緩和に向け、臨時駐車場を開設して無料シャトルバスを運行させるなど対策に乗り出した。

 イタリアにある2カ所の地層との命名争いが事実上決着し、地質年代に日本由来の名称が付く初めての快挙に沸いた地元。吉報が届いた13日以降は現地に足を運ぶ見学者の数が爆発的に増えており、祝福ムードが一段と高まっている。

 17日に見学に訪れた埼玉県坂戸市の無職、阿部修吾さん(71)は「以前、柏市に住んでいたことがあり、千葉県は第二のふるさと。命名はうれしい」と笑顔。大学時代に地質について学んでいたという茂原市の会社員、新藤亮太さん(36)は「ぱっと見て驚く感じはないが、チバニアンと名付けられるのはすごいこと」と力を込めた。

 盛り上がりを見せる地元だが、見学者の受け入れには課題も。最寄り施設の田淵会館前は、平日でも見学者の車であふれるようになり、一部の地域住民からは「現在は生活に大きな影響が出ていないが、土日はどうなるか…」と不安の声が上がる。

 こうした事態を受け、市原市教委は好天が見込まれるあす19日から12月17日までの土日祝日限定で、小湊鉄道月崎駅前と旧市南部老人福祉センターに臨時駐車場を設け、田淵会館に向かう無料シャトルバスの運行を決定。現地周辺では市職員が砂利をまいて足場を整え、ロープを張って危険箇所への立ち入りを制限するなど安全対策も図った。

 地層の保存・活用に取り組む市教委ふるさと文化課は「見学時は川沿いを歩くため、長靴が必要。民有地が含まれることを理解し、貴重な地層を削り取るなどの行為も控えていただきたい」と呼び掛けている。