支援削除し修正案可決 松戸市「状況は厳しい」 伊勢丹問題

  • 0
  • LINEで送る

「共存共栄を望む」と伊勢丹残留に希望をつなぐ本郷谷市長=9月25日、松戸市役所

 松戸市による伊勢丹松戸店への支援問題で、松戸市議会は25日、同店4階フロアの一部を約10年間、計21億円で賃借する債務負担行為を削除した本年度一般会計補正予算案の修正案を全会一致で可決した。市は追加の支援策は検討しない考えで、同店撤退の可能性が高まった。本郷谷健次市長は「状況は厳しいが、40年以上一緒に発展した伊勢丹との共存共栄を望んでいる」と残留を期待した。

 市の計画は地下1階地上11階建ての同店が地上4階までに縮小するとして、4階の約6割を賃借し旅券事務所、文化ホール別館などに活用するものだった。

 この費用を盛り込んだ債務負担行為を巡り、今月7日の総務財務常任委員会(織原正幸委員長)で、「公金を投入するのに市民に説明できない」などと委員から反発が相次ぎ、削除に至った経緯がある。

 本郷谷市長は議会閉会後に会見し、「議会にも市民にも理解してもらえる議案を作ることができず残念」と口にし、「今後は伊勢丹側が判断することになる。われわれパブリック(公共)にも限界がある」と、追加の支援策は検討しない考えを明らかにした。

 市幹部によると、伊勢丹との交渉が昨秋始まり、今年1月に「床を借りてほしい」とビルの一部の賃借を打診され、社長交代で交渉が中断したあと、5月23日に「年間2億でないと存続は厳しい」と具体的な金額提示があったと一連の経緯を説明。値引きの余地がほとんどなく、「お互い無理はやめましょう」と破談なら撤退やむなしの雰囲気があったと振り返った。

          ◇

 定例議会は債務負担行為を削除した計10億2383万円を追加する一般会計補正予算案修正案など26議案を可決、閉会した。