法人向け会員制ホテル誕生 全室から大海原眺望 都市部の利用呼び込み 館山

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客室は南国風で高級感を演出し、全てオーシャンビューとなっている=館山市のウエストペニンシュラ
保養所を活用し、誕生した法人向け会員制ホテル「ウエストペニンシュラ」=館山市

 館山市で市内の空き保養所を活用し法人向け会員制ホテル「WEST PENINSULA HOTEL(ウエストペニンシュラホテル)」がオープンした。全室から大海原が眺められるスイートルームサイズの客室15部屋や展望温泉を備える。会員企業の経営合宿や福利厚生施設として都市部から利用客を呼び込む。地域の雇用創出も図る。

 仕掛けたのは、2000年2月に設立したソフトウエア開発販売会社「アイ・ブロードキャスト」。上田拓右社長が10年前に館山へ移住し、南房総地域での観光事業の将来性を見込み、ホテル事業へと業態転換した。

 建物は関東ITソフトウエア健康保険組合が所有し使われていなかった保養所で、16年6月に購入。約2億3千万円かけて約1年で改修した。資金は千葉銀行の「ちばぎん地方創生融資制度」と「広域ちば地域活性化ファンド」を活用し調達した。

 地上7階地下1階建て。客室は特注の家具や壁紙で南国風に彩り、各部屋で異なる空間を提供。広さは55~110平方メートルと一般的な客室よりも大きい。「部屋の質を上げることで、少ない部屋数での収益向上を図る」と上田社長。大きさの違うセミナールーム2部屋やプールバー、大浴場も備える。

 企業は入会金100万円で永久会員となり、年会費は不要。企業の予算に合わせ全棟やワンフロア貸しする。すでに企業や保険組合など3社が入会しており、18年3月期に100社を目標としている。

 今年9月には、イタリアンレストランやレンタルキッチンスペース、室内温泉プールを開業予定。事業展開に伴い新たに10人雇用する計画だ。

 上田社長は「一年を通じて温暖な気候や素晴らしい海や山の食べ物に恵まれた土地を世界へPRする。企業が世に広まる新しいアイデアやサービスをホテルから出してもらえたら」と話している。