100年前の佐原囃子CD化 発掘レコードを音源に 保存会が企画、22日発売

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 香取市の「佐原の山車行事」(佐原の大祭)で演奏される祭ばやし「佐原囃子」の最古とされるレコードを音源としたCDが22日に発売される。企画・監修した佐原囃子保存会(広川邦男会長)は「佐原囃子は祭りに携わる人にとって魂のよりどころ。このCDが古きを見直し、文化を伝承していくことの役に立てれば」としている。

 江戸時代から300年以上続く伝統行事、佐原の大祭。佐原囃子は日本三大ばやしの一つとされ、大祭などで山車に乗った下座連が、笛や鼓で奏でる。曲調は儀式的な「役物」や、ゆったりとした「段物」などに分けられる。哀愁漂うメロディーが印象的で、多くの市民から愛されている。

 レコードは、船橋市の戦前レコード文化研究家、保利透さんが昨年6月に群馬県で開かれた骨董(こっとう)市で発見。盤面から、1916(大正5)年8月に発売されたものと判明した。演奏は佐原囃子下座連の中でも最も古いグループの一つ、神崎町毛成地区の「毛成下座連」(現在は解散)が担当しているという。

 昨年12月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)から無形文化遺産登録を受けた佐原の大祭。100年前に録音した貴重な音源のCD化に、事務局の菅井康太郎さん(44)は「現存する最古の佐原囃子レコードの音を、ぜひ多くの人に聞いてもらいたい」と話す。

 またレコードは保利氏の計らいで、水郷佐原山車会館(香取市)に寄贈される予定という。

 CDは千枚製作。100年前の音源の他、昨年秋に神崎芸座連が演奏した4曲も含む全27曲(75分)。24ページのライナーノーツ(解説書)付。定価は2千円(税別)。販売は佐原地区の道の駅やレコード店などが取り扱う。問い合わせは同保存会事務局、電話0478(52)2444。