金谷のイメージ作品に 10芸術家、滞在し制作 富津

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鋸山の木材を使って空き家全体を作品にした「のこぎりハウス」=富津市

 町中を散策しながら若手芸術家が制作した作品を鑑賞できるアート・エキシビション「南総金谷芸術特区」が、富津市金谷で始まった。10人の芸術家が同地区の民家に寝泊まりし、それぞれが感じた“金谷”のイメージを個性的な作品に表現した。20日まで。

 鋸山から採れる房州石の産地として栄えた同地区は「石と芸術の町」をテーマに町おこしに取り組んでおり、金谷美術館などで作る「ネイチャーミュージアム金谷実行委」が初めて開催した。

 30歳前後の主に東京都や神奈川県に住む芸術家10人を集め、金谷での滞在経験を踏まえて作品を制作してもらった。芸術家は、最長で約1カ月滞在して地元住民と交流したり、鋸山に何度も登山してインスピレーションを得たりして制作に取り組んだ。

 展示場所は旧温泉宿「金泉館」やJR浜金谷駅前の旧観光案内所、古民家カフェ内などで、約400メートルの範囲に点在する。

 石彫家の荒木美由さん(28)は、鋸山から石を運ぶ際に使った車力道に注目。「女性が240キロもある石を運んでいたことに興味を持った」といい、海岸で取れるさびた鉄を使って車力道を再現した。

 この他、鋸山の木材を使い空き家全体を作品にした「のこぎりハウス」や、千五百羅漢をテーマにした映像作品などを見ることができる。

 平日はガイドツアーのみ午後2時から開催(同館集合、水曜は休み)。土日祝日は午前10時~午後4時半まで自由に鑑賞できる。問い合わせは同館、電話0439(69)8111。