房総通リズム春の観光特集2024

市橋受刑者の手記を映画化 ディーン・フジオカ監督インタビュー<下>

◆撮影中負傷も撮影を続行

 ――初めて監督に挑戦し、主演を兼ねました。難しかった点は。

 ディーンさん:監督と主演を兼ねるというのは、仕事の内容として、不可能に近いことだと思います。役者として入り込まなければならない時に、例えば唇を切るシーンで、それを演じる上でアドレナリンが出るようなところまで持っていかなければ絵として成り立ちませんが、そのような肉体的、精神的状態で「カット」して呼吸も荒い中でモニターを確認しても、「OK」かどうかなんて冷静に判断できません。

 撮影3日目の廊下で警察官に取り囲 ・・・

【残り 2461文字、写真 1 枚】



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