ノーパンク自転車拡充 災害対応PR、売上10万台へ 武田産業(柏市) 【企業戦線】

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来春発売予定の折りたたみ式チャクルに乗る武田社長。三輪式(中央)と電動アシスト式(右)もラインアップに加える=柏市の武田産業
チャクルに使われるノーパンクタイヤの断面。高分子ポリマー製で、釘が刺さっても乗り続けられる

 自転車の製造販売を手掛ける武田産業(柏市)は来春、主力のノーパンク自転車シリーズ「チャクル」に3種の新型を投入する。折りたたみ式、三輪式、電動アシスト式の三つで、街乗りだけでなく、タイヤがパンクしない強みを生かして災害対応向けの需要取り込みも強化する。ラインアップの拡充により、来期(2017年11月期)はチャクルだけで年間10万台を販売する計画だ。

 同社は1949年、北海道で設立。株式上場を目指し、2013年に本社を柏市豊四季に移転した。主力のチャクルは現在、シティーサイクルやスポーツタイプなど約30種を展開。13年の発売以来、徐々に販路を拡大し、16年11月期で7~8万台の販売を見込む。

 チャクルの最大の特長はタイヤがパンクしないことだ。高分子ポリマーで作られた、空気入りチューブのないノーパンクタイヤを使用しているため、長距離を走ったり、釘が刺さったりしても走り続けることができる。タイヤは独占契約を結ぶ韓国メーカーのタンナス社から供給を受けている。

 これまでチャクルはシティーサイクルがメインだったが、来春新たに3種を投入することで顧客の選択肢を広げる。折りたたみ式は持ち運びしやすく、空気が抜ける心配もないため、街乗りやレジャーに加え、災害時や保管庫での長期保管にも向くことを自治体や企業へアピールする。

 電動アシスト式と三輪式は、高齢者や女性向けに手軽な街乗りを提案する狙い。三輪式は後輪が二輪になっており、その上に買い物かごなどを置ける利便性が売りだ。

 チャクルは標準的な製品で約3万円だが、2万~2万5千円程度の低価格タイプも販売を始めた。価格帯の幅を広げるとともに、ラインアップを拡充することで、さらなる販売拡大につなげる。

 武田英世社長は「チャクルはパンクするストレスを感じずに自転車に乗れる。自転車市場は少子化などの影響で減少しているが、ノーパンク自転車の需要は高まると考えられるのでシェアを獲得していきたい」と意気込む。