千葉ラーメンの達人たち

■プロフィール
山路 力也(やまじ・りきや)
フードジャーナリスト・千葉拉麺通信主宰。著書にラーメンマップ千葉6など多数。千葉市在住。


濃厚なめらか、本場の味 博多長浜ラーメンフクフク(松戸市根本)

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 白濁豚骨スープに固茹(ゆ)で極細ストレート麺(めん)の組み合わせ。ご当地ものの中でも人気が高い「博多ラーメン」だが、東京や千葉などの店では良くも悪くも関東向けにアレンジされているものが多い。そんな中、本場の強烈な存在感をしっかりと持った一杯で10年以上にわたり愛されているのが松戸の「フクフク」である。

 店主の柄澤大輔さんは都内の人気豚骨店で経験を積んだ人物。本来の味を楽しんでほしいと麺は博多から取り寄せ、スープも伝統の製法を忠実に再現している。営業時間中ずっと強火にかける寸胴には豚のゲンコツ、背ガラ、豚頭、豚足などが入る。

 口当たりなめらかな濃厚スープは骨から出た旨味がギッシリ。見るからに重そうであるにも関わらず、しつこさや臭みがない。これは骨を洗ったり血抜きをしたりという丁寧な下処理がされている証拠だ。開業以来炊き続けたスープにフレッシュスープをブレンドして、一日や二日では到底たどりつくことができない深みを表現している。

 茹で時間わずか30秒の「バリカタ」麺も特徴。ザクッとした食感の心地よさは他ではまず味わえないだろう。通常よりも加える水が少ない分、茹で伸びも早いので量が少なめ。食べるスピードが命で、麺がなくなりそうになった頃に「替え玉」を頼むのが博多スタイルである。卓上のニンニクやごま、紅しょうがなどを乗せて自分好みの味を作るのも博多ラーメンの楽しさだ。

 【交通】JR線松戸駅より徒歩3分。電話なし