千葉ラーメンの達人たち

■プロフィール
山路 力也(やまじ・りきや)
フードジャーナリスト・千葉拉麺通信主宰。著書にラーメンマップ千葉6など多数。千葉市在住。


元祖の想い継承 つけ麺石ばし(千葉市中央区)

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 蕎麦のように食べる「つけ麺」は、この10年で一気に浸透してきたメニューである。元は東池袋大勝軒の創業者である山岸一雄氏が賄いから生み出したもの。濃厚豚骨魚介ダレに打ち立ての自家製太麺をボリュームたっぷりに提供するスタイルが人気を呼び、長年行列をつくり続けてきた。同時に、その味に魅せられて修業に入り独立した店主も数多く、県内にも東池袋大勝軒出身者の店が多数存在している。

 2008年、蘇我駅西口にオープンした「つけ麺石ばし」は、東池袋大勝軒出身の人気店「津田沼必勝軒」の味に惚れ込み修業した石橋達也さんが営む。元々中華の料理人だった石橋さん。店内で毎日打つ自家製麺のみずみずしい食感を生かすため、つけ麺の場合は打ち立てを提供し、ラーメンの場合は寝かせて熟成させる。

 スープは必勝軒の味をベースにマイルドに仕上げ、万人向けにした。大勝軒の味を必勝軒がアレンジしたように、必勝軒の味に石ばしもオリジナリティーを加える。それはつけ麺を生み出した、元祖山岸氏の想いの継承でもあるのだ。

 これまで店のメニューの一つとして認識されてきたつけ麺だが、ここ数年は専門店の出現にはじまりイベントの開催やガイドブックが出版されるなど存在感を高まった。店名に「つけ麺」を掲げたところに石橋さんの矜持が表れている。

 【交通】JR線蘇我駅より徒歩1分。電話043(262)1484。

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