総竿の釣遊記

釣り歴45年の総竿さんは、千葉市在住。房総の海を熟知したベテラン釣り師の釣行記と釣り場紹介などを随時掲載します。


一度やったら病みつきに 東京湾の夜メバル釣り 【総竿の釣遊記】

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メバルをゲットした渡辺さん
カサゴを釣り上げた高須さん

 2月、東京湾の夜メバル釣りが解禁になった。

 超胴調子竿(ムーチングロッド)でメバルとのやり取りは一度やったら病みつきになる。お世話になった先輩や釣友に進呈した自作のメバル竿が殊(こと)のほか調子が良かったらしく「あの竿はメバル釣りにもってこいだよ」「掛かった時の曲がり具合が最高だね」とうれしいお言葉をいただいた。

 気を良くしての釣行は2月1週の土曜日。寒川港に午後4時半集合、5時岸払い。向かうは好釣を告げる長浦沖。立ち並ぶ工場地帯を高波から守るために敷き詰められたテトラポット際は根に群れるメバルやカサゴにとって格好の隠れ場所となり岩礁のない湾奥で絶好の釣りポイントという訳だ。

 航程1時間ほどで到着。

 湾奥のメバルタックルは、ミキイト(3号)×ハリス(1、2号)×細身の丸カイズ(13号)×オモリ(8~10号)の組み合わせ。それに青イソメを丸々1匹付け、投入合図を待つ……。

 メバル釣りは10数年ぶりで、今回お世話になった守山丸(本紙釣りニュース提供船)の先代船長から伝授され虜(とりこ)になった釣り物だ。

 6時ごろ4代目・金子輝人船長の「ハイ、やってみてください」で竿下へ仕掛けを下ろしていく。メバルは上向きで泳ぎ、エサを待つ習性があり天口(てんこう)とも呼ばれている。その習性を考え、水面から静かに下ろしていくのがメバル釣りのコツ。中層でのアタリが無く着底。標的をカサゴに変えてオモリをテトラポットすれすれにキープしていると「ククンッ」前アタリが出た。

 カサゴ釣りのコツは、10センチ超の青イソメを呑み込むまでしばしミチイトを張ったまま静止。「ググーッ」完璧なハリ掛かりに打って変わった。

 チヌ専用の超小型ベイトリールを巻きはじめた抵抗はカーボン穂先を弓なりに曲げ、穂先下の矢竹をも絞り込む。このやり取りが何とも言えない釣趣なのだ。十分に堪能した後、20センチ級のカサゴが大口を開けて上がってきた。

 右舷ミヨシで釣る越後谷晃さんにもアタリがあり「この曲がりがたまんねーな」と満面の笑み。つづいて渡辺義廣さんがメバル、紅一点の高須真紀子さんもカサゴを手にポーズを決めた。その後も投入度にアタリがあり1時間ほどでメバル5匹にカサゴを7匹ゲット。上げ幅の少ない夜の満潮時間が迫ると水面まで抵抗するメバルのアタリは少なくなってきた。

 それを補ってくれたのが海底で睨(にら)みを利かすカサゴで、乗船した6人がほぼ入れ食い状態。15~27センチの良型を平均20匹釣り上げていた。

 カサゴの抵抗はハリ掛かりから2メートルくらいまでだが、メバルは水面まで暴れ胴調子の竿先を引き込んで楽しませてくれる。

 これから数・型共に本番の湾奥根魚釣りの釣況と乗船予約は寒川港・守山丸、電話080(5898)2385。(総竿)