総竿の釣遊記

釣り歴45年の総竿さんは、千葉市在住。房総の海を熟知したベテラン釣り師の釣行記と釣り場紹介などを随時掲載します。


数に期待、高まる緊張感 外川沖の寒ビラメ釣り 【総竿の釣遊記】

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 好釣告げるヒラメをメインターゲットに外川港から出漁した。

 船長の腕が7割というヒラメ釣りは釣り人それぞれ贔屓(ひいき)する釣り船がある。今回の釣り船は透容丸(本紙釣りニュース提供船)。所属する釣りバカ懇親会の指定船宿だ。同行者は足立三昭さんと柴田耕二さん。両名ともヒラメ釣りには絶対の自信を持ち二つ返事の参加となった。

 午前3時起床。浜に降りるといつも閑散としている駐車場が満杯。少々離れたところから係留場所へ向かうと未明にも関わらず釣り天狗(てんぐ)でごった返していた。当日の乗船者は12人。ライトタックルやムーチングロッドを船縁に立て、定刻の5時半を待ちわびている。

 天候は晴れ。漆黒の空に凍て星が輝き防寒服からはみ出た素肌がこわばるほど。そして「いいよ」家田保船長の合図で女将の真理子さんが舫(もや)いロープを解き放ち岸払いとなった。肌を刺す北西風を右舷側に受けて向かった先は、ここ数日釣果が上がっている飯岡沖のエビ根。釣り人全員に型を見せなくてはと型より数を優先するらしい。

 40分ほどで到着すると飯岡、外川船が集結。どの船もアカマ(舳先)まで釣り人を乗せている。「この人数にヒラメ1匹×と100匹以上あがる訳ですね」足立さんに話し掛けると「まーそういう事になるね」いとも簡単に話が結ばれ、午前6時50分頃「ハイ、やってください」でヒラメ釣りが始まった。

 水深15メートル前後と浅く、付けた生きイワシの動きが竿先をプルプルと小刻みに引く。フィッシュイーターが近寄るとその動きがより早く、より激しくなり濁音らしきが加わってくる。釣り人はその瞬間から緊張感が高まってくるのだ。その前触れを見逃すまいと竿先に神経を集中。しかし、頭の中でこんなに大勢の釣り人全員が型を見るのだろうか?自分だけ蚊帳の外にならないだろうか?一抹の不安も………。

 右舷の一番乗りは小生の右隣で竿を出す常連さんに。3メートル超のムーチングロッドが孤を描き竿先が海中へ幾度も引き込まれている。

 「来ましたか」声を掛けタモ網をヒラメの頭から入れてキロ級のヒラメをすくい上げた。その直後、小生にキロ弱のソゲがヒット。開始から1時間ほどで2匹目をゲット。もしかしてツ抜け釣りか?と思った後は長いトンネルへ……。序盤アタリらしきものが無かった同行諸氏に中盤から出始め柴田さんが3匹。水色・潮況・水深に合わせて仕掛けの長さを変え、語り掛けるように釣る足立さんが立て続けに4匹ゲット。圧巻は沖上がり1時間前。ムーチングロッドが弓なりに孤を描き「これは型がいいよ」と足立さん。3キロを超えるこの日最大級をハリ掛かりさせゲットポーズを決めた。

 旬を真っ盛りの寒ビラメ釣況と乗船予約は外川港・透容丸、電話0479(22)4089。(総竿)