総竿の釣遊記

釣り歴45年の総竿さんは、千葉市在住。房総の海を熟知したベテラン釣り師の釣行記と釣り場紹介などを随時掲載します。


大漁と満腹感にみたされ 勝浦半島沖の寒イサキ釣り 【総竿の釣遊記】

  • 0
  • LINEで送る

 11月24日・初雪。昭和36年観測以来、54年ぶりという。寄る年波か骨身に染みる寒さである。そんな折、一回り年下の柴田耕二さんから「勝浦半島沖に寒イサキ釣りに行きましょう」「いいね」。好きな釣りとなれば寒さなんぞは何のその、そそくさとイサキタックル一式を車に積み込み初雪から2日後、勝浦市川津港に向かった。

 取材協力船・喜美丸(本紙釣りニュース提供船)の出船は午前6時。折から吹く冷たい北風を陸地が遮り港口は凪(なぎ)。しかし、30分ほど走った勝浦海中公園沖に差し掛かるとその恩恵が無くなり少々波高の様相となった。釣り方はスパンカーを立て風上に舳先(へさき)を向けて釣るポイント流し。渡辺美喜男船長がソナーをのぞきながらイサキの反応探す間、アミコマセをサニービシに8分目詰め、吹き流し仕掛け3本バリに米粒大のイカ短を付け始める。しかし凍てつく指先で容易にその作業が進まない。老眼を瞬きしながらやっとの思いで準備が整いスタンバイ。やがて「ハイ、やってみてください、34メートルです、3メートル下から誘ってみてください」。いつも思うのだが心根の優しさが顕著に表れた投入合図で6時40分、寒イサキ釣りが始まった。今回の乗船者は埼玉県春日部市から4時間かけて来たという後期高齢者お二人と船長の友人、そして左側ミヨシに柴田さん、胴の間に塘正さん、その隣に小生が並ぶ6人。釣り座間隔が5メートルのまさに大名釣りである。

 ここ数回、釣果が思わしくない小生だが、一流し目の第1投から60号のサニービシ×片テンビン(30センチ)×クッションゴム(1・5ミリ×30センチ)を経たとは思えない明確なアタリ「ククン」が竿先に出た。ハリ数は3本。頭上へスーッと差し上げ追い食いを誘うと「ググーン」濁音が加わり1匹以上のハリ掛かりに変わった。おもむろに電動リールスイッチオン。波立つ中でバラさないよう、巻き上げスピードはスローにセット。そして1分後、23センチ級のイサキがトリプルヒットで上がってきた。幸先いい時に後が続かないは良くある事。しかし今回は群れが大きいのか一流しで2投、3投。一荷、トリプルヒットが続きアッと言う間にツ抜け釣り達成。下げ止まりとなる8時50分頃にはイサキ32匹、マダイ4匹、ウマズラハギ2匹、沖メジナ1匹が代わる代わるゲストで掛かり強烈な引きも楽しんだ。一方、柴田さん、塘さんも投入のたびにハリ掛かりがあり3点掛けや一荷釣りして、正午沖上がりとなった。

 帰港後のお楽しみは、御母堂自慢のサバみそ煮。二代目女将手作りの自魚フライやお造りが並ぶ昼食だ。全員が大漁と満腹感にみたされ川津港を後にした。

 当分の間寒イサキを狙い、釣況次第で冬季に食味を増すマサバとイカ釣りにも出漁するとの事。釣況と乗船予約は、川津港・喜美丸、電話0470(73)0761。(総竿)