現代食事考

千葉県栄養士会では第2・第4月曜日午前10時から午後4時まで(祝日は除く)、食生活に関する相談を受け付けています。 電話043(256)1117。


<中食(なかしょく)を考える> 塩分注意し上手に活用 【現代食事考】

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◆「中食]

 昨今、聞き慣れてきた言葉です。家庭外で調理・加工されたものを購入して食べることを中食といい、利用する人が多くなってきました。年齢を問わず、中食の利用は増加傾向にあります。

◆「中食の多様化」

 中食は料理をする必要も、後片付けをする必要もなく、非常に楽です。揚げ物や煮物・煮豆など、簡単に購入できます。また、味や高級感にこだわった料理や栄養素を強調した「健康」志向の料理など、購入する側のニーズに合った料理が簡単に手に入るようにもなりました。専門店や外食チェーン店の宅配サービスなども同様です。食べたいものを、食べたいときに注文できる時代になりました。

 一方、外食調理品は、不特定多数の人々に“満足してもらうこと”を目的に調理し販売されています。そのため、より多くの人が好む献立が多くなり、冷めてもおいしく食べられるような濃いめの味付けで、ボリュームがあります。これは、多くの人にとってカロリーの取りすぎになってしまいます。健康を考える上で中食の取り方を考える必要があります。

◆「中食のメリット」

 食べたいものを必要な分だけ、少量ずつでも購入ができる。種類が豊富で、多様な食品を摂取できる。家事の負担を軽減できる。単身者や高齢者世帯では簡単な食事として利用できるなどのメリットがあります。

◆「中食のデメリット」

 好みだけで食事を摂取すると、何をどれくらい食べればよいのか分かりづらく、それを続けると栄養バランスの偏りにつながります。また、おにぎり・サンドイッチ・すしなど主食中心の食事や揚げ物が多くなると、食塩や脂肪の摂取量の増加につながります。

 日本人の食事摂取基準では、脂肪エネルギー比率が20~30%、食塩相当量は男性8グラム未満、女性7グラム未満で、脂肪と塩分に気をつけることが必要です。1回の食事で摂取できる食塩は2・5グラム弱です。何をどれだけ食べたらよいか考えて買い求めることが必要です。

◆「生活習慣病に注意」

 食塩と脂肪の取りすぎは、高血圧や脂質異常症になり、動脈硬化を招きやすくなります。また、食物繊維やビタミン、ミネラル、カルシウムの不足にも気をつけたいものです。

◆「食事の選び方」

 まず自分の食事内容をよく知ることが大切です。加工食品には栄養成分や原材料、添加物、アレルギーなど表示されており、安全に食品を選ぶことができます。購入の際の目安にチェックしてみましょう。

 主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事を心掛け、毎日同じ料理を食べ続けることを避けましょう。いろいろな料理を組み合わせて購入し、1品は手作りの料理を加えるなどして、食塩が多くならないようにしましょう。

◆「一汁三菜」

 主菜・主食・副菜のバランスを考えて、外食や中食をうまく活用しましょう。

 (公社)千葉県栄養士会会員 和田聰子