現代食事考

千葉県栄養士会では第2・第4月曜日午前10時から午後4時まで(祝日は除く)、食生活に関する相談を受け付けています。 電話043(256)1117。


<地産地消(菜花)> 栄養豊か優れた野菜 【現代食事考】

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 千葉では食用と観賞用でおなじみの菜花のお話です。

 菜花はアブラナ科に属しますが、実はアブラナ科の花の総称を「ナバナ」と呼び、小松菜や白菜、チンゲンサイなども同じアブラナ科の仲間に含まれます。

 食用も観賞用も元は同じものですが、味の面で苦みやアクが少ないよう品種改良され栽培されたものが「食用菜花」として店頭に並んでいます。観賞用の「菜の花」は、県の花としても親しまれ、千葉の春の風物詩になっています。

 お店では長さのそろった穂先を丁寧に紙で包んで、つぼみの美しさを引き立たせたものは、やや高価な値段で売られています。一方で、ビニール袋などパック入りのものは手間がかからない分、買い求めやすい値段になっているようです。料理の用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

 菜花は生命力が強く、長く置くとつぼみが開いてくるので、なるべく早く食べるのがポイントです。長期保存したい場合は冷凍保存も可能です。硬めにゆでて水気をよく切ったものをラップで小分けにしておくと、少しずつ使えて便利です。

 栄養面ではβカロテンの含有量が多く、骨の健康維持に欠かせないカルシウムなども豊富に含みます。βカロテンは皮膚や粘膜を保護したり、活性酸素を除去するなどの働きがあり、免疫力を高めたり、風邪やがん予防などに効果があるといわれています。また造血作用のある葉酸や、整腸作用のある食物繊維も多く、高血圧予防によいとされるカリウムも多く含みます。このようにさまざまな栄養を豊富に含む優れた野菜といえます。

 菜花には特有のほろ苦さがありますが、ゆでると甘みが出て、おひたしやあえ物などにするとおいしく食べられます。定番はからしあえですが、炒め物やパスタの具、蒸しパンなどの菓子にも利用されます。変わった方法ではピューレ状にしてソースとして彩りを添えたりしています。

 千葉県は全国的にも菜花の生産量が上位に入ることが多く、季節を表す野菜としてこれからも積極的に利用していきたいものです。

 (公社)千葉県栄養士会会員 伊藤貴子