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鋸山(329・5m) 車力道コース

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 千葉県を代表する山の一つ。JR内房線の浜金谷駅前を案内板に従い道を左折、途中観月台のコースの入り口までは同じ道を歩きます。階段をやり過ごして左に進む。ひかり藻発生の穴を見学したり、サワガニを観察したりして登るが、このコースにはトイレがないので登山前に済ませておきましょう。江戸時代に「房州石」を切り出し搬出した跡が敷き石に「わだち」として残る道で、“昔は女性が日に3回も往復した”という山仲間の話を聞きながら石切り場を経て急な階段を登りつめると展望台です。

 東京湾の向うに三浦・伊豆半島、そして富士山の大パノラマ、見事な眺望はいくら眺めていても飽きない贅沢な展望です。北側の富山、伊予ケ岳、館山方面を眺めて、そこから足を延ばして1等三角点のある鋸山の山頂を往復します。ロープウェイの山頂駅に「石切歴史資料コーナー」があり鋸山誕生、房州石切り出しの方法、石の使い道などの資料や写真が実際に使用された道具などが展示されています。この山を理解するのに是非とも見学をすることをお勧めします。

 地元で配布されている「鋸山ハイキングマップ」には“関東ふれあいの道コース”、“安兵衛井戸と沢コース”、“林道コース”、“大澤水仙の里コース”などが紹介されており、年間を通して山を楽しみたいものです。保田方面に降るには、1300年の歴史がある曹洞宗・日本寺境内に入り、百尺観音、千五百羅漢道などを経て大仏広場に出ます。2月には紅梅が咲き、水仙の香りが周辺に漂い観光客で賑わいを見せています。下山後は保田漁協直営ばんやの店へ、房総の海の幸で登山の無事に乾杯。(赤井一隆:記)