幸福の『福海老』

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 何でもそれなりにうまくやれても、一事に徹することのできない人を「器用貧乏」と呼ぶが、稀(まれ)には「器用大尽」の存在もあるようだ。

 星一男先生は、昭和57年4月1日、市原市内の「児童養護施設・平和園」の4代園長に就任すると、昭和59年11月18日、市原市民会館で、第1回「平和園手づくりコンサート」を開演、現在に続く。

 この「手づくりコンサート」は大成功で、親とはなれた児童らは、ステージ上で歌ったり、踊ったり、楽器を弾いたり、劇を演じたりして、客席の子ども、その父母、祖父母らともなじみになり、星一男先生のオリジナル曲『養老川抒情』など、名曲を元気いっぱいに披露していた。

 一男先生の詞・曲は、次々とステージの子どもらにより演奏され、そればかりかテレビ・ラジオでも紹介されるようになった。

 さらに一男先生には、物事のマイナス面を見抜く眼力と、プラス面を発見する能力とあり、園がソフトボール大会へ参加したときのエピソードがある。

 初参加戦はボロ負けだった。内野へ飛んだボールはなんとか処理できたが、外野への飛球はほとんど得点につながった。

 一男先生の特訓で、ピッチャーは、外野へ飛ばない低目の投球術に徹底し、次回から、4連続優勝という奇跡を起こした。......