鳶の子も鷹の子

  • 0
  • LINEで送る

 前置きの長文は概して読者迷惑となり、分かっていながら自分にもその「癖」があり、今回は「とび・たか」の前置きとなる。

 慣用語「鳶が鷹を生む」とは、平凡な親から優秀な子が生まれるたとえだが、べつに奇跡ではない。というのは、鳶も鷹もタカ科の親類だからだ。ただタカのグループながら、尾の形が凹形(おうがた)とマイナス指向で、また動物や魚の死骸を餌とする食性から、タカ派の劣等種とみなされるが、タカ派の一族には相違なく、つまり「鳶が鷹を生んだ」は「鷹が鷹を生んだ」ということ。

 本題に入る。

 友人の堀口紅楓さんは、東金市を代表する書道の先生だが、こぼれる笑顔は少女の無心さで、お会いするたびに心が慰撫される。

 それでも備わった才能は鷹のもので、才質は子鷹、孫鷹へと伝わり、第62回全国書道コンクールでは、さっそく、お孫さんの鈴木塔子さんが、書き方の部で最優秀大賞を受賞した。受賞の言葉を紹介する。

 「コンクールの作品も、しめきりまであきらめないでかいてよかったとおもいます」(後略)

 作文のセンスもありそうだなあ、と思ったら、第58回青少年読書感想文全国コンクール「サントリー奨励賞」にも入賞していた。課題図書『へいわってどんなこと?』(浜田桂子著・童心社)に対する感想文で、一部を紹介してみる。文のタイトルは「へいわでうれしい」だった。

 -「へいわってどんなこと?」もっとむずかしいことかと思ったら、いつもわたしがしていることばかりだったので、びっくりしました。

 わたしは、ごはんをたべます。べんきょうもするしあそびます。にほんはせんそうなんかしていないし、かぞくもそばにいます。だからわたしはとてもへいわです。(後略)

 右の作品が、442万編を越える応募作品の中より選出された。......