「風雲月露の人」(浜野一朗著)

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 浜野一朗氏(本名小嶋一郎)の夫人が「風雲月露の人」を自費出版した。今回は3冊目の本である。

 26話で、内容は多彩で、富津市大貫界隈の昔のことや漁業、俳句、書、絵、文学など、浜野一朗氏の筆力充実とあいまってその文章に引き込まれてしまう。

 なかでも「名人松太郎」の話では、海上にお客と釣りに出た帰り強風が吹き、必死に艪を操る松太郎と乗客の怖さの様子がリアルに描写され、名人といわれる所以がわかる。一方で笑いを誘うような文脈。俳句作りの様子がいつの間にか思わぬ方向に進む。また、書の故糟谷壺天氏、私学の故真板益夫氏の立志伝など興味深い。ホトトギス同人の三枝かずを氏と高橋由美氏の協力があった。(川名興・NPO法人自然観察大学講師)

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 問い合わせは小嶋秀子さん、〒290-005 市原市五井1747の33。電話090(2667)3100。