『昆虫博士入門』(大野正男監修、山﨑秀雄著)

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 虫好きの子どもから大人までを念頭にした画期的な観察写真図鑑である。

 昆虫の全体像がこの一冊で捉えられるように工夫されている。分類上の全ての目(もく)ごとに、鮮明な写真で示している。

 この本は「観察と発見シリーズ」の一つで、見どころを示唆してくれる。

 例えば、イチモンジセセリが鳥の糞(ふん)にオシッコをかけ溶かして吸う奇妙な習性などをコラムで紹介する。

 あとがきに「接近してマクロレンズ越しで見る昆虫たちは新鮮で美しく、楽しい仕事であった。…腹ばいになり、昆虫たちと同じ目線で見続けることで、新たな昆虫の面白さを実感できる」本としてお薦めしたい。

 (全国農村教育協会・2750円+税)

 (川名 興)