忙人寸語

忙人寸語(2017年3月10日)

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 豊洲市場移転問題の渦中にある石原慎太郎元東京都知事が、東日本大震災後に、消費電力の大きい自動販売機などの不要論を唱えたことがあった

▼節電の重要性から放った発言だが、その本意や解釈を巡ってバッシングも多かった。独特のラフな物言いも災いしたのだが、彼の発言を思い起こせば、別に震災直後の話に限らないことは、都民どころか国民も承知のはずだ。彼はその後も知事を続投した

▼力任せに異論をねじ伏せる政治手腕を幾度となく目にした読者は多かろう。だがその言動、手法の是非はともかく、常に喫緊の課題解決に挑んだ感は強い。大阪都構想を実現すべく奔走した当時の橋下徹大阪市長もそうだった

▼都道府県知事であれ、市町村長であれ、首長のタイプはさまざまだ。トップに求められる資質とは何なのか。おそらく見解に大きな相違はなかろう。ただ長年の記者生活を振り返って、前記で触れた2氏のリーダーシップと発信力は突出している

▼千葉県知事選が9日、告示された。現新4人の候補は子育て支援や観光振興などを公約に掲げている。政策を実現し、県民の負託に応えるのは当然の使命だ

▼それをかなえるには、2氏の代名詞とでも言っていい「モノ言う胆力と発信力」が大きな前提条件になると確信する。わが千葉県知事にも負けず劣らずの力を求めたい。