忙人寸語

忙人寸語(2017年2月28日)

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 支局の駐車場から県道に出るたび緊張する。右から来る車や歩行者は、家屋の陰で直前まで見えない。一時停止は不可欠で、車の窓を開け五感を研ぎ澄ませてハンドルを握る

▼左方向に注意を向けたとたん、右から「キキー」と自転車の急ブレーキ音。自転車に乗る男性の鋭い視線から怒りを感じた。いきなり私の車が突き出たわけではないが、衝突しなかったことは幸いだ

▼自転車も軽車両で、車同様に交通法規を順守した運転とマナーが求められる。走行は原則車道の左側。走行が許された歩道も一部にあるが、幅の狭い歩道を走るのは論外

▼歩行者からすれば自転車は“交通強者”で、ぶつかれば負傷や死亡する事例もある。自転車を避け、高齢者や子どもが車道に飛び出そうものなら、より大きな事故につながりかねない

▼歩行者、自転車、車のそれぞれがストレスを感じる道路環境の改善は急務といえる。しかし、道路際まで建物が迫る街中では、歩道拡幅や道路改良は現実的には難しく、車と人がお互いに尊重し共生していくしかない

▼4月1日に「県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が施行される。サイクリング愛好者から、買い物利用や子ども送迎のお母さんまで、自転車の誰もが安全に走行してほしい。悲惨な事故の被害者、加害者にならないためにもルールを守ることをお願いしたい。