忙人寸語

忙人寸語(2017年2月25日)

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 22年前、県北総地域の支局に着任した。結婚と同時となった引っ越しの作業は深夜に及び、明日の朝食を買いに駅前のコンビニへ。ところが店内は照明が落ち、この日の営業は終了

▼「あり得ない」-それまで県央地域で暮らしていた私たちは、思わず汗だくの顔を見合わせた。今も新婚時代の笑い話として時折話題に上る。しばらくして周辺に24時間営業コンビニが乱立すると、その店も「右にならえ」した

▼そのコンビニに押され、今や外食産業などが24時間・深夜営業を控える時代になった。大手運輸会社は荷受量の抑制に乗り出す。働き手が少ないのだから、当然といえば当然

▼景気回復、人口減少でただでさえ少ない正社員をこき使い、かつ非正規雇用者を酷使する職場もあると聞く。いびつな状況は少しずつ変えねば…

▼初の「プレミアムフライデー」。県内のデパート、ホテルなどが、早めに退社できるラッキーな人を特別プランで出迎えた。電通社員の過労自殺でも問題となった「働きすぎ」克服への新習慣として定着するか。家で休めば効果が疑問視され、盛んになれば受け皿産業の労働者が忙しくなるジレンマも指摘される

▼「残業はするなこれだけやっておけ」。今年のサラリーマン川柳の入選作は警告する。たまに昼も夜もない、この職業。周囲で電気が灯ともるのはわがオフィスだけだったりする。