忙人寸語

忙人寸語(2017年2月23日)

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 「申し訳ありません」。月曜日、出社しデスクに座るやいなや、駆け寄って来た部下がペコリ。悪いニュースに違いない。重大なミスをしでかしたのか!?

▼持ち上げた頭の下は、肩から手首にかけてたすき掛けの包帯姿。週末にスキー場で転倒し、左鎖骨を折ったという。全治1カ月半。業務に支障を来すまいと、必死に片腕でパソコン操作する“わが部のエース”は痛々しかった

▼「健康のありがたみを振り返り、無理をせず仕事しなさい」と忠言すると、81歳の義母の顔が浮かんできた。患っている乳がんの影響からか、腕に力が入らず、手の上げ下ろしもままならない。衰えていく一方で、一人娘の妻が介添えする時間が増えるばかりだ。何か手立てはないものか

▼市原市の三井造船千葉事業所で先月、新開発の作業服がお披露目された。名付けて「アシストスーツ」。溶接時に腕を上げることが多い作業員がスイッチを入れると、腕を固定するパーツがロックする仕組みで、負担軽減につながるという

▼身体の動きをサポートするハイテク。介護の現場では、ロボット技術を応用して介助者のパワーアシストを行う装着型機器の導入も進んでいる

▼アニメに登場する「モビルスーツ」のような人間搭乗型ロボットまでは望まないが、体の不自由な人や家族が少しでも楽になる実用的なグッズの発明を願う。朗報を待つ。