忙人寸語

忙人寸語(2017年2月20日)

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 「髪は長い友達」と呼び掛けるCMが昔、話題になった。名コピーのおかげで漢字を覚えたことを思い出す。今、その通りありがたみをかみ締める年齢になった

▼一生付き合いたいといえば歯もそうだ。こちらは一般的に親知らずを除けば28本しかなく、さらに貴重。しかし、痛む箇所がモグラたたきのように出て、歯科医院にかかる機会が増えた。だいぶ手を尽くしてもらったが、ついに1本、「入れ歯にするしかない」と宣告された

▼歯周病などで失った歯の本数と動脈硬化の悪化の程度には深い関係がある。そんな気になる疫学研究の成果を京都大が明らかにした。1万人を対象にした解析で、失った歯の本数が多いほど動脈硬化の程度が悪くなっていたことを確かめた

▼対策はどうすればいいのか。口腔外科学の専門家は「歯の手入れと歯科の定期的な受診により、口の中の病気を予防すること」と訴える

▼歯は老化とも密に関係する。柏市などで歯科医院を営む上村英之氏は「かむという軽い運動だけで、老化のメカニズムの原因である活性酸素を消去するシステムが働き出す」と、著書「歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法」(現代書林)で指摘。歯を守り加齢を遅らせようと説く

▼ことわざに「心に連るる姿」とある。ふさふさの黒色の復活は難しくても、ぴかぴかの白色の維持は努力次第。