忙人寸語

忙人寸語(2017年2月19日)

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 キワメテイカン(極めて遺憾)、シュクシュクト(粛々と)、カキュウテキスミヤカニ(可及的速やかに)-。一般人にとっては難解な“永田町用語”である

▼新聞社で最初に先輩に教わったのは「記事は中学生でも理解できるよう、易しい文章で書くこと」。記者稼業もいたずらに長くなると、つい精通ぶって専門語を多用してしまう

▼本県のリーダーを決める知事選が近づく。本紙は県内取材網を通じて集めた高校生の声『18歳私の1票』を連載中。政治に無関心といわれる世代だが、その訴えは思いのほか熱く、真摯(しんし)で胸を打つ

▼「選挙報道に求められるのは量的公平性ではなく、質的公平性」としたのは放送倫理・番組向上機構。現実の政治はといえば、投票率が高い高齢者向けの施策が優先される“シルバー民主主義”と揶揄(やゆ)される

▼高校生たちからは歪(いびつ)な現状への嘆きも聞こえる。だからこそ、面倒くさがらずに「友人を誘って投票に行きたい」(市原市の県立高校男子)とは頼もしい。政治の究極の目的は、富(税金)の再分配でもある

▼ここまで書いて、はたと気付いた。もしかしたら、「政治」の方が「若者」に無関心なのかもしれない、と。われわれメディアもまた、報道の公平性を追い求めてフタイテンノ(不退転の)決意で…じゃなくて…信念をもって選挙取材に臨みたい。まったく言葉は難しい。